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技術紹介 2026.03.13
【スペック解説】厚みの違いで効果はどう変わる?サーモバリアの種類別性能データと推奨施工箇所
「遮熱シートも、やはり厚みがある方が性能が高いのだろうか?」
「種類が多くて、自社の工場にはどれを選べばいいか分からない」
一般的な断熱材(グラスウールやウレタンフォーム)は、厚みがあればあるほど熱抵抗値が上がり、性能が良いとされています。しかし、遮熱シート「サーモバリア」において、その常識は通用しません。
本記事では、厚みと遮熱性能の正しい関係性、そして主要な製品ラインナップ(スカイ・スリム・フィットなど)のスペック比較と、プロが推奨する施工箇所について解説します。
1. 【核心】厚みが違っても「反射率97%」は変わらない
まず、最も重要な事実をお伝えします。
サーモバリアシリーズは、製品の厚みが0.2mmであろうと、8mmであろうと、「輻射熱を反射する能力(遮熱性能)」は同じです。
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純度99%以上のアルミ箔:全シリーズ共通で使用。
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反射率:全シリーズ共通で 97%。
なぜ厚みが関係ないのか?
従来の断熱材は、熱が伝わる速度を遅らせる「伝導熱」の防止を目的としているため、厚みが必要でした。
一方、サーモバリアは熱そのものを跳ね返す「輻射熱」のカットを目的としています。鏡が厚くても薄くても反射率が変わらないのと同様に、サーモバリアもアルミの純度(表面)で性能が決まるため、厚みによる遮熱性能の差はありません。
2. 【比較表】サーモバリアの種類別スペックと特徴
では、なぜ種類が分かれているのでしょうか?
それは「施工場所(屋外・屋内)」や「結露防止性能(空気層の有無)」、「強度」に違いがあるからです。
工場・倉庫対策で主に使用される3つのタイプを比較します。
3. プロが教える「推奨施工箇所」とその理由
メタルテック飯田では、建物の課題に合わせて最適な種類を選定しています。特に工場・倉庫において推奨される組み合わせは以下の通りです。
① 【屋根】には「スカイ(屋外)」が最強の選択
工場の暑さ対策において、最も効果的なのは屋根の外側に「スカイ」を施工する(スカイ工法)ことです。
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理由:
屋根材(折板)は直射日光で80℃近くまで熱せられます。
内側に「S」を貼る方法もありますが、屋根材自体は熱を持ってしまいます。一方、外側に「スカイ」を貼れば、屋根材の手前で熱を跳ね返すため、建物自体が熱くなりません。
また、既存の屋根にふりそそぐ紫外線や雨風・熱伸縮を防ぐため、屋根の長寿命化にも寄与します。冬場は霜だらけの鉄板屋根に比べ、スカイは霜がおりにくく陽がでてからの結露対策にも貢献します。
② 【壁・天井裏】には「S(屋内)」
内装工事として行う場合や、壁面からの熱を防ぐ場合は「S」を使用します。
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理由:
室内側で施工する場合、内外の温度差で「結露」が発生するリスクがあります。スリムの持つ「4mmの空気層」が緩衝材となり、結露の発生を抑制します。また、適度な剛性があるため、タッカー等での固定が容易です。
③ 【機械設備】には「フィット」
乾燥炉やボイラーなど、熱源となる設備のカバーとして使用します。
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理由:
複雑な形状の機械には、厚みのあるスリムや硬いスカイは馴染みません。「フィット」であれば、衣服のように巻き付けることができ、機械からの放熱(輻射熱)を工場内に広げない「熱源対策」が可能になります。
4. まとめ:厚みではなく「適材適所」で選ぶ
サーモバリアの選定において、厚みは「遮熱性能」の指標ではありません。
重要なのは、「どこで熱を止めたいか(外か内か)」と「結露や耐久性への配慮」です。
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屋根の猛暑対策・雨漏り防止なら → 「スカイ」(外遮熱)
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内装リフォーム・結露対策なら → 「S」(内遮熱)
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設備の放熱対策なら → 「フィット」
メタルテック飯田は、建築板金のプロとして、貴社の建物の構造や劣化状況に合わせた「最適な種類の選定」と、メーカー基準を満たす「確実な施工」をご提案します。
「ウチの工場にはどれが合うのか?」と迷われた際は、お気軽にご相談ください。
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